2012.2.3up
イラスト/大塚砂織

アロマの仕事をはじめてから現在まで、皆さんから最も多くのご要望をいただきながらも、実は敬遠してきたのが、手作り石けんです。大雑把な性格の私ゆえ、購入先も少なく、劇物指定になっている苛性ソーダを扱うことには、これまでためらいがあったのです。
ちょっとした“うっかり”で、トラブルが起きたらと思うと、長い間「石けんはつくらないの?」という声に耳をふさいできたのですが、昨年から開始したワークショップを機にトライしてみようかな!?と思い立ちました。 それから、色々なレシピを参考にしては、省いて大丈夫と思えるものは割愛し、楽チンに出来て、原材料が安心で、肌にもよいと思えるレシピの石けんを作ることが出来ました。
その種明かしは、グリセリン石けんを使って“溶かして固めるだけ”ということ。これなら苛性ソーダを使う石けんのように、失敗の恐れもなく、乾燥の手間や熟成期間も要りません。出来上がったらすぐに使えるので、ビギナーにはピッタリです。しかし、始めてみると、混ぜる精油や材料によって個性が大きく変化するので、かくいう私もハマってしまい、まだまだ深追いしている最中です。
グリセリンは、コスメ製品の保湿剤としても使用されるアルコールの一種です。固形のグリセリン石けん素地は、通販などで容易に入手できます。このグリセリン素地を、湯せんや電子レンジで溶かし、精油をたらして好みの型で固めるだけで、オリジナル石けんの出来あがりです!
あなたは、バスタイムをどんな香りに包まれて過ごしたいですか。まだまだ寒い冬だから温かみのある香りが好まれるのではないでしょうか。私はちょっとアレンジを加えて、昨年の冬に仕込んだユズ皮のインフューズドオイル(浸出油)とはちみつ、豆乳をほんの少し足しています。使用感はしっとりとしてマイルドな、肌に優しい石けんです。インフューズドオイルだけでは、香りに物足りなさを感じたので、はちみつ入りにはユズの精油を、豆乳入りにはジンジャーの精油をそれぞれプラスしてみました。完成品からは、お菓子のように美味しそうな香りが漂い、つい食べたくなってしまうほどです。
| 【材料】(ユズ皮の浸出油とはちみつの石けん) | |
|---|---|
| グリセリンの石けん素地 | 約100g |
| ユズ皮を干して漬け込んだ オイル |
ティースプーン 1.5杯 |
| はちみつ | ティースプーン1杯 |
| ユズ精油 | 5~10滴 |
| 【材料】(ユズ皮の浸出油+豆乳の石けん) | |
| グリセリンの石けん素地 | 約100g |
| ユズ皮を干して漬け込んだ オイル |
ティースプーン1.5杯 |
| 温めておいた豆乳 | ティースプーン1.5~2杯 |
| ジンジャー精油 | 5~10滴 |
| 【用具】 | |
| 湯せんの場合 | 鍋、耐熱容器、シリコンカップ |
| 電子レンジの場合 | 耐熱容器、シリコンカップ |
<石けん>
学名 |
Zingiber officinale |
植物分類 |
ショウガ科 |
主産地 |
インド、中国 |
抽出部位 |
根茎部 |
抽出法 |
蒸留法 |
主成分 |
ジンギベレン |
効能 |
消化機能促進、利胆、制吐、消炎、鎮痛 |
安全性 |
皮膚刺激 |
香りのタイプ: スパイシー系 / 香りのノート: ミドル
学名 |
Citrus junos |
植物分類 |
ミカン科 |
主産地 |
日本 |
抽出部位 |
果皮 |
抽出法 |
圧搾法、蒸留法 |
主成分 |
リモネン、テルピネン、α-ピネン、リナロール |
効能 |
緩和、血行促進、抗不安 |
安全性 |
光毒性なし |
香りのタイプ: 柑橘系 / 香りのノート: トップ

野呂 雅代
ファッションスタイリストの仕事をするかたわら、昨年自宅でアロマトリートメントルームを開設。ヨガ歴6年。チンキ剤作りにはまって何年になるでしょうか。月桃の葉や柚子のたねも私の化粧水には欠かせない身近な材料です。

自由が丘にあるグリーンフラスコは、「緑の医学」をテーマに、日本にアロマテラピーとハーブの効用を科学的なデータも重視しながら普及させてきたことで信頼を集めるハーブショップです。

ハーブや精油は医薬品ではありません。医師から処方された薬の代わりに使ったり、治療のために使うことは避けてください。
また、妊娠中の人や重い病気の人、慢性的な病気のある人など、からだの健康状態が気になる人は、必要に応じて医療従事者に相談することをおすすめします。体質や体調、利用法などによっては、健康を損ねる可能性があります。
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