おいしく食べて、たくさん笑う。そして前へ。 マクロビオティック料理研究家 中島デコ

漫画「ちびまるこ」的な昭和の風景の中で

「素のまんまで、おおらか」な母のもと、のびのびと育つ

自然素材にこだわるマクロビオティックを手がける中島デコだが、意外なことに生まれも育ちも東京だ。「オリンピックの頃までは、世田谷も原っぱや雑木林がたくさんあって、毎日外遊びばかりしていましたよ」。暗くなるまで子どもで群れなして遊び倒し、お腹をすかせて家に帰り夕食と、「ちびまるこ」を地で行く毎日。仕事一途な父親と、おおらかでいつも明るい母親のもと、4人姉妹の長女としてデコは育った。母親は「食べることが好きで、作るのも上手で手早い人」。「思い浮かべるといつもガハハと笑っているイメージしかない」。

高校生の時、雑誌のグラビア写真に出た。「その頃はけっこうきれいだったの(笑)。校則違反だと学校に母親と一緒に呼び出された。教頭先生は雑誌を開いてお母さんは知っているんですかと問い詰めたけれど、母親が『何でも判断はこの子に任せてあります。自分のことは自分で考えて、何でもやりますから安心しているんです』と答えたら、おとがめ無しに」。窮屈に枠にはめられることもなく、のびのびと育てられたとデコは振り返る。