イラスト / 小林 郁

カンボジアから届けられたバスティー。封を開けたとたんに、目が覚めるような鮮やかな甘酸っぱい香りがあたりに広がります。それもそのはずでしょう。「クル・クメール」のハーブ製品は、葉や花、果物の材料は陽が昇ってくる早朝に採り、根のハーブは日が沈む夕暮れ時にと、そのハーブが最も有効成分を蓄えている時間帯に収穫しています。このフレッシュな香りは、ただものではありません。
カンボジアでは800種類以上もの薬草や動物、ミネラルを処方箋に用いるクメール伝承医学がアンコール王朝時代(紀元後9-15世紀)に発達しました。インドのアーユルヴェーダや中国の漢方を吸収しながらも、カンボジア独自の医療文化を築いてきたそうです。
その知恵はいまでもkru khmer (クル・クメール)と呼ばれる民間療法士が受け継ぎ、カンボジアの人々の暮らしに根づいています。たとえばお産の時にはふんだんにハーブを使ったスチームバスで、産後の疲れた体を癒します。
カンボジアのハーブの素晴らしさを知った日本人女性、篠田ちひろさんは、現地で伝承医学を学び新しいハーブ産業をつくるために「クル・クメール」を起業しました。材料のオーガニックハーブは、かつて地雷原だった土地を農園に変えて栽培したもの。長い間、人が立ち入ることができなかった地雷原は、農薬や化学肥料が投入されなかったため、有機物をたっぷり含んだ、柔らかく黒い豊かな土壌に生まれ変わっていたのです。
クル・クメール・ボタニカル社は、カンボジアの世界遺産、アンコールワットのある町、シェムリアップに拠点があります。カンボジア産のオーガニック原料のみを使用した「クル・クメール」のハーブ製品は、クオリティの高さと魅力的なデザインセンスなど
があいまって、着実にリピーターが増加中。ご当地の5つ星ホテル『ラ・レジデンス・ド・アンコール』のスイートルームのアメニティーとしても採用され、現地でも好評を博しています。
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※写真は縫い糸をほどいて中身を見せています。

クル・クメール
Kru Khmer Botanical Co., Ltd.
カンボジアでソーシャルビジネスを起業した日本人女性、篠田ちひろさんによるプロジェクト。カンボジアの人たちと、援助ではなく共に働き、伝統の知恵を活かした素晴らしい製品を世に送り出すことで、雇用を生み、仕事を創ることをミッションにしています。
トラベルクリームキャンドル
ロータス&チャンパカ
1,260円(税込)
バスティー
ロータス&チャンパカ
890円(税込)
