ミルラ

キリスト誕生の際の3つの供え物のひとつ

ミルラは防腐と保存の目的で王の遺体と共に埋葬された歴史をもちます。
(ミイラの語源はこのミルラ)。樹皮の分泌物が空気中で乾燥したゴム樹脂を用いるため、通常は1対5の割合で90%エチルアルコールに浸してつくられたチンキ剤を用いています。

心に

やや薬くさい樹脂系の香りを深く吸い込むと、他にない独得のリラックス感が得られます。男性の一部には深い眠りを誘う香りとして芳香浴で用いることを好みます。

身体に

収れん性と抗菌・消炎作用により患部を保護し、回復を助けます。歯科、口腔粘膜のトラブルにも使われます。また、蒸気吸入で用いると花粉症やインフルエンザのくしゃみ、鼻水などを緩和します。

その他

用途歯肉炎、口内炎、口臭防止を目的としたマウスウォッシュに。手やかかとのひび割れなどに、軟膏やクリームに加えて用います。

精油データ
ミルラ:Myrrh
学名:Commiphora myrrha
科目 :カンラン科
抽出法:蒸留法
香りのタイプ:バルサム系
主要成分:α-ピネン、カジネン、オイゲノール、シンナミックアルデヒド

監修協力/グリーンフラスコ株式会社
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