直火式エスプレッソメーカーはお急須みたいです。

エスプレッソはお店で飲むものと思っていた

電動グラインダーで豆を挽くようになってからコーヒーを淹れる時間の優先順位がぐっと上がった。
ドリップ式なので、湯温やら挽き加減で味が微妙に変わるのも面白い。

外のお店では家でできないカフェラテ、カプチーノを頼むことが多い。
注がれるエスプレッソの香ばしさや濃厚な風味は官能を刺激する。

それは突然に。直火式エスプレッソメーカー

社会人になっている子どもがなんの前触れもなく買ってきた。
小さな銀色に光るロボットみたいなあれ、直火式エスプレッソメーカーだ。

「家でカフェラテ、やりたくて」

イタリア・ビアレッティ社製「モカエキスプレス」1cup用

メーカー希望小売価格:4,620円 (税込み)
サイズ:約7x13x13.5cm
重量:約240g
材質:本体:アルミニウム合金、ハンドル:ナイロン樹脂、パッキン:シリコーンゴム
原産国:イタリア

(同社サイトより)

”このマシンは1933年に販売され、80年以上、今日までほとんど変らないデザインのまま世界中で愛用されており、ニューヨークの近代美術館の永久展示品にも選ばれています。”

なんと大胆な。ずいぶん前にこの専用器具に興味を持ったが、手間がかかりそうで購入は見送っていた。
電動式デロンギなども場所が・・・。

(1)作るの面倒そうだし
(2)専用の粉がいる?
(3)少量しかできない
(4)後片付けも大変そう・・・

“自宅でエスプレッソ”は、あっけないほど簡単だった

結論からいえば、これは日本茶のお急須のようにエスプレッソコーヒーをサッと淹れて楽しむ道具でした。

既出の情報が山ほどあり、記事投稿するまでもないとも思ったのですが、あまりに簡便に味わい深いエスプレッソが楽しめるので、自粛志向で滞在時間が増えた自宅での食生活に刺激を与えてくれるアイテムとしてズバリお勧めだと思います。(コーヒーがお好きでしたら)

上記の(1)~(4)について触れれば、

(1)⇒ドリップ式よりも早く簡単にコーヒー完成
(2)⇒粉は専用でなくても個性が強く出て濃い味わいに
(3)⇒デミタスカップ程度で少量だが、印象が強いので満足感が高い
(4)⇒粉の塊をポンと捨てるだけ。器具も水かお湯で流すだけできれいさっぱり

ドリップ式のコーヒーは湯を沸かして注いで落とす時間を要しますが、直火式エスプレッソメーカーなら粉をセットすれば、お湯が沸くと同時に数分間で香り高いエスプレッソを飲めるのです。今のいままで、食わず嫌いで惜しい年月を・・・。

日本茶のお急須とやかんを逆さで一つにしたような

直火式エスプレッソメーカーの構造は機種が異なってもほとんど同じ。ボイラー(水タンク)、バスケット(フィルター)、サーバー(注ぎ口)のシンプル構造です。
底部の水タンクを熱することで蒸気圧により熱水がパイプから上がり、バスケットのコーヒー粉の旨味をろ過し、さらに上部につながるパイプからエスプレッソコーヒーとなってサーバー部分に吹き上がって溜まる仕組みになっている。


バスケットにコーヒー粉を入れて


下部に水を入れて(安全弁の高さまで)、粉をセット

このエスプレッソメーカーの底部はとてもコンパクトなので、ガスコンロの金具(五徳)に載りません。そこで、キャンプ用品の金網をホームセンターで買ってきました。安定性と耐火性がしっかりしていれば、料理用金網でも大丈夫です。

ビアレッティ社公式 モカエクスプレスの使い方

意外なほど後片付けはラク

ペーパーフィルターの処理をする手間がありません。塊を化したコーヒー粉をトントン軽く叩いて捨て、残った滓をサッとお湯か水で洗い流すだけなので、後片付けが意外にラクです。

またひとつ、ひと手間の楽しみを覚えてしまった

カフェやレストランで使われる高圧エスプレッソマシンでなければエスプレッソは作れないと、どこかで昔読んだことがあるが、いえいえそんなことは決してない。
業務用マシンで供されるエスプレッソは確かにクリーミーでトロリとした粘性やコーヒー豆由来の甘みが味わえるが、一般家庭でこの価格の器具でドリップ式では出せない濃厚な”エスプレッソ”を作れるのだから、これ以上望むことはない、と思います。

お茶を淹れる感覚でエスプレッソを楽しむというお手軽な贅沢。

長いことずっと商品棚のあれを見ていた。
何でもとりあえず、やってみなくちゃね。

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