日本の中心で「すっぱいお漬物だ、、」と叫ぶ

「えっ、、飛騨地方の降水確率100%?、、、」

私は本当に雨女、、、。
楽しみにしていた、久しぶりの遠出も、
雨雲を追いかけながら、日本の屋根、北アルプスを目指すことになる
、、と知った当日の朝。

ナチュラルクエストでお取り引きさせて頂いている生産者さんたち、
ほとんどお会いできて、じっくりお話が聞けているけれど、

飛騨高山よしま農園さんとは、お電話、メールだけ。
いつ何時でも、お電話での穏やかな語り口、

ホームページでも、

「今日も元気に育っている野菜たちにありがとう、、と声をかけます」

とか、、
「農作業中、アルプスの山々が神々しく光っているのを見上げるのが楽しみです」

などと、、書かれていて、
飛騨高山よしま農園代表、与嶋靖智さんの
胸が温かくなるようなお人柄が、伝わるようでした。

お取り引きを開始させて頂いて以来、
なにかにつけ、飛騨高山の単語に敏感になり、

飛騨牛、みたらし団子、朴葉みそ、宮川朝市、そして厳冬の野菜不足を補う漬物ステーキなど、
古来よりのお漬物文化。

名物を追うだけでも
心中で飛騨高山旅日記が綴られた。

その暮らしぶりは
「アルプスの少女ハイジ、日本版」
のようなのか?!、、
雪だるま化する妄想。

お会いできたら嬉しいな、、とたくさんの期待と願いを込めて
小雨模様の高山中心地で毎朝行われる宮川朝市に出向くと、

野菜を育て、お漬物を作っていらっしゃる
与嶋靖智さん、お母様お二人と、
以前からのお知り合いのごとく、
弾む会話。

「生花が手に入らない冬の飛騨、
この”花餅”」でお正月を華やかに
飾るのですよ」

「ひな祭りの頃は枝から紅白のお餅を取って
油で揚げて
ひなあられにしたりね」と。

枯れないということで
縁起物でもあると。

よほどの大荒れの天候でなければ、

「一年毎日、この場所で早朝から
季節ごとのお漬物、野菜等並べて
お客様をお待ちしてます、、」

その毎日も、すでに20年以上という。

紅白の枝をたおやかに広げて
微笑むお姿は、寒いみぞれまじりの
グレーの空に初春の絵筆が
入ったようだった。

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