FAR EASTのドライフルーツ

濃厚な甘さ、ナチュラルな風味で人気のドライフルーツたち

「アフリカでのビジネスは、3歩進んで5歩後退というのが常識なのです」と語るのは、食品輸入商社、株式会社ファーイースト(以下、FAR EASTと略)の佐々木敏行社長です。世界の多くの国では、いまだに交通、電力、水…あらゆるインフラが日本のように当たり前に整っているわけではありません。それに加え、政治情勢も含めたさまざまな理由で、「この素晴らしい商品を日本に届けよう!」と思い立ち行動しても、いくつもの壁を越えなくてはならないそうです。

しかし、FAR EASTは「これはさすがにだめだろうなというトラブルがあっても、絶対にあきらめない」(佐々木社長)という強い意志を原動力にして、世界の各地からユニークな生産物を日本の消費者に送り届けてきました。

扱う商品は、ピンクソルトなどの世界の塩にはじまり、ドライフルーツ、スパイス、ハーブ、ベーキングソーダ、クレイ、モンモリナイト、雑貨など非常に多彩です。

FAR EASTのビジネスの指針は「細くとも永く」。「日本のマーケットは世界でも稀なほどサイクルの速い短命市場。そこに合わせてしまうと、伝統的な暮らしを営んでいる現地の人々の生活を破壊してしまう」という理由から、無理に取引規模の拡大を追い求めません。 「素晴らしい生産物を分けてくれる彼らのがっかりする顔を決して見たくありませんから」。(佐々木社長)

「フェアトレードを看板にするのではなくて、世界中の思いがけない場所で本物に出会った時の感動、ワクワクする気持ちを日本のお客様に伝えたいのです」という佐々木社長の言葉には、選りすぐった商品への自信とその背後にいる人々への愛情が満ちています。

砂糖不使用のドライフルーツ

今回紹介する商品は、数多い種類のドライフルーツから、パイナップル、デーツ(なつめやしの実)、フィグ(いちじくの実)の3種。FAR EASTのドライフルーツは、いずれも砂糖や添加物を使用しない自然な甘さ、おいしさが特徴です。昔ながらの砂糖にまぶされたドライフルーツのイメージを塗り替え、人気を集めています。

パイナップル

ケニアとウガンダ、タンザニアと3つの国境に面したアフリカ最大の湖、ヴィクトリア湖に浮かぶブシ(Bussi)島ジャリ(Jali)村は、豊かな生態系に恵まれながらも農産物が安く買い叩かれる貧しい村でした。FAR EASTは、ジャリ村で育つ芯まで柔らかく甘いパイナップルに注目し、技術指導を実施。この開発輸入によって村の振興に貢献しています。出来上がったドライパイナップルは、酸味と甘みのバランスがよく、日本でもリピーターが絶えない人気商品として受け入れられました。砂糖や添加物は使用していません。

デーツ(ナツメヤシの実)

デーツとは、聖書の挿し絵で背景によく描かれているナツメヤシの実です。FAR EASTのデーツは、エジプト、カイロ西方砂漠にある豊かなオアシスのナツメヤシ畑で採れた最高級品。畑が砂漠の中にあることから虫がつかないため農薬は使わず、土壌が肥沃なため化学肥料も使用していません。デーツはミネラルや食物繊維に富み栄養価が高いので、イスラム教のラマダン(断食)明けに最初に食べる食物になっています。こちらも砂糖不使用とは思えないほど、濃厚な甘味を楽しませてくれます。

フィグ(イチジクの実)

エーゲ海にのぞむ土地、イズミールはトルコでも有数の美しい豊かな山村であり、オーガニックの先端の地でもあります。ここで実るイチジク、ブドウ、ナッツなどの実は、滋養に豊んだ自然の恵みを私たちに惜しみなく与えてくれます。ほどよく乾燥され、適度な粘りと「つぶつぶ感」を持った食感にはやみつきになりそうです。

この3種の商品以外にも、FAR EASTではアプリコット(アンズ)、チェリー、プルーン、レーズン、マンゴー、バナナ、パパイヤなどのドライフルーツ、ウォールナッツ、ピスタチオ、ヘーゼルナッツ、アーモンドなどのナッツを世界の名産地からセレクトしています。

FAR EAST

FAR EASTは、世界中からオーガニックなスパイス、ドライフルーツ、ハーブ、塩などを掘り起こし、商品開発しているトレードカンパニー。代表の佐々木敏行さんは若き時代をバックパッカーとして、世界をくまなく踏破した経験を持っています。2011年4月には、東京・二子玉川の『ライズ』B1食料品フロアに直営店『FAR EAST BAZAAR』が登場し人気を集めています。「Natural,Organic,Safe,Fair」をポリシーにすえたフェアトレード企業です。