日焼け対策はハーブとアロマで

日焼け止めクリームを塗るだけで大丈夫?

灼熱の太陽が肌を照りつける夏。小麦色の肌を目指す人もいるとは思いますが、ここ最近の日本は“美白”がもっぱらの流行り。そんな“美白命!”の人は、どこへ行くにも日焼け対策のアイテムを手放せません。でも、いくらこまめにケアをしても「焼けているな」と感じること、ありますよね? また、日焼け止めのことは気にしても、日焼け後のアフターケアを怠って気がつくとシミが増えていることはありませんか? そこで今回は、日焼け止め効果を高めるのにおすすめの日常的なケアと、日焼け後の肌をやさしくいたわるアフターケアについてご紹介します。ハーブやエッセンシャルオイルを使うので、敏感肌の方にもやさしいケア方法です。

日焼けのメカニズムを知る

日焼けは、紫外線のダメージから皮膚を守るために、皮膚の表皮にあるメラニンという色素が紫外線を吸収して肌の色を濃くするという、生体防御反応のメカニズムのひとつ。しかし、あまりにも長時間紫外線を浴びると紫外線が肌の奥まで達し、火傷のような炎症を起こしてしまいます。さらにこれを放置すると、女性の大敵である、シミやしわ、たるみの原因に! このため、日常的になるべく日焼けをしない努力や日焼け後のアフターケアが大切になってくるわけです。

活性酸素を増やす紫外線

実は紫外線は、日焼け以外にも私たちのカラダに悪影響を与えています。紫外線は、私たちの体内で行われる生体活動の過程で生まれる活性酸素(フリーラジカル) を増やしてしまうのです。活性酸素は強い殺菌作用を持ち、細菌感染などからカラダを守ってくれるのですが、一方で細胞を傷つけて老化を早め、ガン発生にも関与されているとされています。このことからも、なるべく日焼けを避けることが望ましいと専門家は警告しています。

日頃から心がけたい日焼け止め対策

日頃からのちょっとした心がけ次第で、日焼けをより効果的に防ぐことができます。

(1)外出時は肌を露出しない
(2)日傘や帽子で直射日光を避ける
(3)日陰を歩く
(4)女性なら紫外線防止効果のあるフェイスパウダーをする

など、毎日の積み重ねで半年後、1年後のあなたの肌が変わりますよ。

これでもう夏の日差しも怖くない!

もともと肌には紫外線の害に対処するチカラが備わっているのですが、肌が水分不足だとそのチカラも弱まります。つまり、常に肌が潤っていることが日焼け対策として大切なのです。さらに日焼け後の肌に美白を取り戻すためには、新陳代謝を促すケアが重要です。

Daily/日頃からのケア

・ハーブティー
日頃からルイボスとローズヒップのブレンドティーを飲みましょう。ルイボスは紫外線による活性酸素の発生を抑え、ローズヒップは炎症により失ったビタミンCを補給してくれます。
まずはローズヒップとルイボスを各ひとつまみと共に200mlのお湯の中に入れて3~5分蒸らしましょう。あとは茶こしに通してカップに注ぐだけです。

・保湿クリーム
日頃から肌が水分不足にならないように保湿ケアを心がけましょう。手作りの無添加クリームならトラブル肌の方にも安心して使えます。

みつろう5g、マカデミアナッツ油25mlをビーカーなどに入れて湯せんで溶かしましょう。溶けたら保存用の容器に移し替え、少し冷めたら固まる前にラベンダーのエッセンシャルオイルを6滴加えてよくかき混ぜます。このクリームを洗顔後、化粧水で整えた肌に塗りましょう。もちろん全身にも使えます。

ラベンダー

ラベンダー

炎症を鎮め、新陳代謝を促すラベンダーは市販のスキンケア製品にもよく使われているエッセンシャルオイルです。

After/日焼け後のアフターケア

・ハーブティー
ジャーマンカモミールで肌の内側から炎症を抑えましょう。さらにシミを予防するヒースのハーブティーがおすすめ。美白に必要不可欠なビタミンCを補ってくれるローズヒップをブレンドするのがポイントです。 作り方は上記の「Daily/日頃からのケア」でご紹介したルイボスとローズヒップのブレンドティーと同じ手順です。

ヒース

ヒース
メラニンなどの色素沈着を抑える作用を持つハーブ。美白、美肌には欠かせない。

・入浴剤
米ぬか30gとマリーゴールド(カレンデュラ)のドライハーブ15gを、さらし木綿に包んで麻ひもで結び、500~800mlの水を沸騰させた鍋に入れて火を止め、30分間放置すると炎症を鎮める素晴らしい入浴剤が完成します。マリーゴールド(カレンデュラ)の代わりに、ラベンダーやジャーマンカモミールを使うのもおすすめです。また、特に美白を求めるなら、ハト麦20gとヒース15gを使って同じように入浴剤を作ってみて。

マリーゴールド(カレンデュラ)

マリーゴールド(カレンデュラ)
肌荒れや外傷など、皮膚のダメージを回復。消炎作用のあるハーブ。

 

まだまだある日焼け後のアフターケア

(1)スプレー
入浴後にローズの芳香蒸留水を冷やしたものを全身にスプレーするのもおすすめのケア方法のひとつ。リラックス効果のあるローズは皮膚の新陳代謝を促してくれます。
(2)湿布
「ずいぶん日焼けしたな」と思う部分には、前述のローズの芳香蒸留水をガーゼやカット綿に含ませて湿布するとよいでしょう。
(3)アロマバス
日焼けが治りかけのときには少し皮膚にかゆみがでてきます。そんなときは、エッセンシャルオイルのローマンカモミール2滴とラベンダー2滴を浴槽に入れて、アロマバスにしてみましょう。