圧巻!オーガニックバイキング

「ねえねえ、たまには一緒にお出かけしない?」とお友達べったりになってしまった高校生の娘に小田原トリップを提案してみた。

「うん、いいよ。その日なら空いてるから」と二つ返事が返ってきて、待ちわびた土曜日。
娘の手帳には ハートマークと「小田原お母さん」と書かれていて、口角もあがる。
私もかねてから行きたいなと思っていた天然酵母パンとオーガニックカフェ、ポタジェララさん、こちらの去年の秋のランチバイキングの写真をみてオーガニックバイキングとは思えないボリューム感、色彩感にうっとりだったのである。
向かう電車のなかで、「動物性たんぱく質、つまり、お肉もお魚も卵も使わないお料理がならぶよ、」と。そして、間髪いれずに去年のメニューをみせたところ、表情が固まり、「食べたいと思うものがひとつもない」
と発したきり、ぼーっと車窓の風景に視線をなげていた。

さあ、乗り換えすんで、鴨宮、駅に降り立った瞬間、「ここね、中学時代バスケの練習で何度もきたことある。」と突然、懐かしむ娘。
「こんな遠くまできていたの?」
「うん、顧問がここの高校の先生と仲良しだったからかな?駅からもずいぶん歩いたよ」
「そうだったの?頑張ってたんだね」と返すと同時に、「娘が中1のころって、兄の野球が優先になっていたなあ、悪かったね、」心中詫びる。

娘の一番人気はタプロの唐揚げ、普段から鶏の唐揚げが大好物なので、その味にそっくりな大豆たんぱくにすっかりめくらまされたよう。
大根と長芋入りのチヂミ、玄米揚げおにぎり、大豆ミートボールが挟んであるよもぎプチパンは、美味しいを連発しながら何度おかわりしていたことか、、
舌触りなめらかで風味の濃い胡麻豆腐、素材が引き立つ薄味で食欲を湧かせる玉ねぎと切り干し大根のスープ、よく出汁のしみ込んだこんにゃくステーキは是非、再現したいなと。(とても出来るとは思えてないが)
こんなにたくさんのオーガニックレシピを本業のパン作り以外に持ち合わせ、味、見栄え、安心感、これら全てを成されるオーナーさんは凄い、、に尽きる。

自然療法の草分け的存在の東城百合子氏から学ばれ、地域の農家さんたちとつながり、独自のレシピや考察を深めているポタジェララのオーナー小澤ちひろさん、Facebookの記事を追うと、大変良心的な仕組みでお料理教室も随時開催されている。
梅の酵素作り!!もやってくださるそう。そういえば、小田原は曽我の梅林で全国的に有名だ。
陽光を店内に存分に取り入れる中庭には、色をつけはじめた紫陽花が揺れていた。

天然酵母パンとオーガニックカフェ ポタジェララのパン、通信販売で購入できます。