ポリフェノールたっぷりな今日のおやつ

養蚕発祥の地、中国においては桑は聖なる木だったようで、日本に伝わったあとは「くわばら、くわばら、」と唱えると雷がよけてくれるとか、男子の厄よけの神事であったり、鎌倉時代には薬草として用いられてきたり、、と神がかり的な木であったことは想像できる。

桑の根皮は桑白皮（そうはくひ）という生薬であり、解熱、鎮咳などの作用があり、五虎湯（ごことう）、清肺湯（せいはいとう）などの漢方方剤に使われていたり、桑の葉茶は血糖値、中性脂肪、便通など、つまり、ダイエットに好適なお茶として出回っている。
「このハート型に近い楕円形の葉っぱはお茶としてはどんな味かしら？　」
「若い葉なら天ぷらでも美味しいかな？」
そんな好奇心で瑞々しく勢いのある葉っぱを数十枚採取しておいたのだった。

採取のち、洗って陰干しにしておいた。数日経つと桑の匂いがだんだんと強く濃く漂うようになってきた。これを煎じて飲んだら、凝縮された効能が一気に吸収できそうな堂々たる香りだ。

しゃばしゃばしてきた葉っぱを思い切りよく、お茶の葉仕様になるまで手もみしている時間もまた楽しい。
手に移った香りが、これまた、和菓子をかかえこんでいるような上品な青臭さを醸し出し、
今も桑の大木の下にいるかのような錯覚をおこしてくれた。
ゆるりと煎じて桑の実ジャムといただくと、果たしてたいへん甘く爽やかなお茶だった。

今日のおやつはポリフェノールたっぷり、こちらのチョコレートもまた素敵なチョコで、産地はマダガスカル、インターナショナルチョコレートアワード受賞歴のある、オーガニックで最高級カカオの美味しさがフルーティーに広がるやみつきになるチョコレート。
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