高校生がひとりで立ち上げたプロジェクト

日本とインドのハーフの高校三年生、ミシュラ桃雛さん、インドの高度経済成長は知る由もがな、ではありますが、農村部で暮らす人たちの暮らし向きは一向によくならず、むしろ貧富の差は広がる一方という現状、小さい子ども達が労働者として働き、学校にも行けない実態を目の当たりにして、教育こそが、継続的な支援として、最大効果を発揮するだろうと考え、目的をインドの子ども達の学費サポートに据え、二年前からインド料理の定番サモサを作って売って収益を生む行動を開始しています。

以下は彼女の記事からの抜粋です。

私は小さな頃から料理と食べる事が大好きです。これなら私でも長く続けていける自信がありました。そして自分の好きなインド料理のサモサを軸に活動していこうときめました。
スタート直後から食品衛生法の様々な手続きなど、とにかくわからないことがあり、何度も諦めかけました。しかし、不安になったらあの時、話した子ども達を思い出し、自分を奮い立たせました。その後、何度も何度も保健所に通い、なんとか行商許可まで取ることができました。

始めの一歩はとても勇気のいるもので、緊張と不安で足が震えたのを今でも覚えています。なにより、街頭で大きな声をあげてサモサを売るのはとってもとっても勇気のいることでした。
夏祭りやフェスがあると聞いて人が多く集まるところへも自転車に乗って行商に行きました。突然雨が降ってきてびっしょりになった日もありました。タクシーの中から買ってくれた日もありました。
オリジナルレシピのサモサプロジェクトを学校の文化祭、サモサ料理教室、様々な形で定期的に行い、その後、8人の小学生がインドのビハール州にあるニランジャナスクールに通う事ができるようになりました。
そして私は今年の夏、もっともっと多くのこども達が学校へ通うことができるように、そして多くの人たちにインドの子ども達の現状を知ってもらうためにサモサプロジェクトを拡大していく事を決めました。

18歳の夏の彼女の活動は今週土、日、(2016年、7月30日、7月31日、11:00〜17:00の時間帯)西東京の流行先端地、吉祥寺で行われます。彼女のクラスメイトもお手伝いに参上してくれるそうです。

同時に本格的なインド薬膳カレーも実演試食販売される賑やかなイベントになりそうです。