フィジカルな強さもまた

 

秋晴れの日曜日、午前9時。
永田町のランニングステーションに集合。

着替えて、総勢10人の私たちは、まずは広場で入念にストレッチ。
千鳥ヶ淵の水面を見下ろしながら、皇居ランをスタートした。

「平日の夕方以降は
ランナーが多すぎるよ」

そんなうわさを聞いていたが、休日は歩行者天国となり、
排気ガスもなく、樹木の匂いを気持ちよく吸い込めて、
のんびりと自転車のペダルを漕ぐ親子連れになごんだり、
「なんだか外国にきたようだね」、、と。

皇居ランの歴史は古く、
東京オリンピックの年の前月、
銀座のクラブ、バーが主催して
約40人程のホステスが選手として
参加したのが始まりだったとか、、
一周、5キロの優勝タイムが23分台と、
なかなかの記録だったことにも驚く。

12歳の頃からの幼なじみたちと
「東宮御所、内覧してみたいね」
「あっ、遅咲きの桜だ、、」
などと、ぽつぽつ会話しながら、
各自のペースで2周、走り続ける時間は快適そのものだった。

1026

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緑豊かな景色の変化が、視界に飛び込んでくるけれども
気持ちはただ、足の運びと呼吸にだけ向かっているよう。
無意識、空白の時間が走る距離に比して
長く占拠してくるのも
ランニングの醍醐味かと。

国内外、出張の際もランニングシューズを携えて
走り続けている仲間のひとりは、
みなに整理体操を促してくれたあとに、
冷えたドリンクゼリーを用意してくれていた。

それを、一気に吸い上げ、足どり軽く、ランステに戻る。

汗びっしょりになったウエアーを気持ちよく脱ぎ捨て、
勢いよくシャワーを浴びて、備え付けのドライヤー、化粧水もたっぷりと。

「日焼け止めもあったのね」 (走り出す前に気づけば良かった、、、)
「わあ、水素水も飲み放題だね、、」

女性目線が行き届いた小綺麗な空間が、
「また、来よう」
とランニング気分を盛り上げてくれる。

さっぱりとしたところで
「さあ、ビールだ」
昼のみへと繰り出す。

寝る前、紫外線を浴びた肌にラベンダーの精油、数滴と
はちみつを入れたお風呂にゆったりと。
ベタベタどころか、しっとり保湿効果いっぱい。

ハニーな夢をみれるかな。