アロマでペットを癒す

ワンちゃんだって、マッサージをせがむ

ペットのストレスを和らげ、健康を保つ

仕事仲間の事務所におじゃますると、そこで飼うワンちゃん3匹がわれ先に!! と玄関にわさわさ!ワンワンと出迎えてくれます。群がってくる彼らをすり抜け、私が打ち合わせの態勢でイスに座るのですが、一匹のワンちゃんはいつも「マッサージしてくださいな~っ♪♪♪」という視線を投げかけつつ擦り寄ってきます。
そう!この子は私がマッサージ屋さんだと認識しているのです。その熱い視線に根負けし、打ち合わせをしながら施術(!)してあげれば、自ら微妙に体勢をずらしつつ「ココはOK、次はこっちネ!」と背骨周りや四肢を私の手にアジャストしてくる“彼”、なかなかコミュニケーション上手です。

このワンちゃんのように気持ちをうまく表現してくれたらよいのですが、共に暮らす動物たちのストレス要因が分からずに戸惑っている飼い主さんも多いようです。そんなとき、マッサージやアロマテラピーはとても役に立ちます。触れることはペットとの信頼関係やしつけにもつながります。精油は「ストレスや緊張から解放する」「ダニやノミなどを防いで皮膚の健康を保つ」「細菌、ウイルスから身体を守る」という効用が期待できるのです。ペットの生活環境や心のケアに、ちょっぴりアロマを組み合わせてみてください。

ペットはデリケート。低濃度での使用を心がけて

犬の皮膚はとてもデリケートです。手のぬくもりを感じさせるだけでも気力アップに繋がったり不安解消になるので、人に対するマッサージのような施術を無理に行わないでください。精油も皮膚に浸透させるのではなく、キャリアオイルにブレンドしてから被毛に少量塗布して、鼻や口から成分を吸い込みやすくしてあげるようにします。

人の何千倍もの嗅覚を持つ犬には、低濃度で精油を使用しましょう。キャリアオイルは粘性が低くさらっとしたもの(ここではホホバオイル)を使用してください。猫は体内に精油を代謝する酵素をもっていないので、猫にとって精油は危険なものです。猫に精油を使用しないことはもちろん、飼い主さんが芳香浴をする場合にも、猫のいない部屋で行うようにしましょう。

ペット(犬)のケアアイテム


【材料】 (消臭・殺菌スプレー)
ペパーミント、ジュニパー、
ゼラニウム精油 10滴

精製水 90ml

無水エタノール 10ml
【材料】 (犬用マッサージオイル)
ラベンダー、
サンダルウッド精油 2滴

ホホバオイル 20ml
【材料】 (犬のお散歩用ノミ・ダニよけ)
レモングラス精油 1~2滴

<消臭・殺菌スプレー>

  • 1 .アトマイザーに無水エタノールを入れて、ペパーミント、ジュニパー、ゼラニウム精油を単体またはブレンドして(総滴数10滴まで)加え、よく混ぜる。
  • 2 .精製水を加えてさらによく混ぜ、噴霧して使う。

<犬用マッサージオイル>

  • 1 .ラベンダー、サンダルウッドの精油を単体またはブレンドして(総滴数2滴まで)。
  • 2 .ホホバオイルに混ぜてマッサージする。

※鎮静作用のあるラベンダーやマージョラム、ストレス解消に有用なサンダルウッド等を利用します。

<犬のお散歩用ノミ・ダニよけ>

  • 1 .散歩の前に、レモングラスの精油を首輪やペットウェアに1、2滴垂らす。

※昆虫を忌避する芳香成分の含まれる精油の中で、蚊を除けるシトロネラやベルガモット、
ノミ対策にレモングラス、ダニをよせつけないヒノキなどがおすすめ。