イラスト/大塚砂織

ハーブ&アロマの手づくりレシピ vol.1 ラベンダーで美肌を育てる

漬込みに30分。2週間後には使えるチンキ剤の作り方

皮脂バランスを整え、美肌効果も期待

西洋では古来、万能薬とされてきたラベンダー。その精油成分には、皮脂の分泌バランスを整える働きがあり、乾燥肌から脂性肌まで、幅広いタイプの肌に使うことができます。殺菌効果に加えて、肌の再生・癒傷作用もあるので、にきびや日焼けのお手入れにも効果的。肌にはうれしいことずくめで、常備しておきたいハーブ・精油のひとつです。
今回は、ラベンダーのチンキ剤の作り方を紹介しましょう。チンキ剤とは、ハーブをアルコールに浸けて成分を滲出させたものです。レシピは、ハーブ専門店、グリーンフラスコさんのアドバイスをいただきました。私も長年自分なりに作って愛用していますが、本格的レシピをこのコラムでは学んでいきます。

簡単に仕込めて、効果満点なチンキ剤

チンキ剤は仕込みが簡単なのが魅力。アルコールの力で、水溶性と脂溶性成分の両方を抽出できるので有効成分がたっぷり活かせます。これをもとにした化粧水を使っていると実年齢よりも十歳若く見られることもある、私にとってはまさに「美肌のもと」。
頭皮から全身まで使えるので、部位別にケアアイテムを揃える必要もなくなりました。お風呂に入れればアロマバスを楽しむことも出来て、気がつけば寝ても覚めてもラベンダーのほのかな香りに包まれている、そんな私がいるわけです!
30分ほどの仕込みで2週間後には、市販化粧品よりも格段にお値ごろで、ケミカル成分が最小限の“中身のわかるフィト化粧水”を手に入れることができます。

How to つくりかた

ラベンダーのチンキ剤とローション(材料のネット通販はこちら)
【材料】
ラベンダーのドライハーブ 5g
40度のウォッカまたは
35度のホワイトリカー
50ml
精製水 95ml
グリセリン 3ml
【用具】
漬け込み用保存ビン(100ml程度)、保存用遮光ビン、
ビーカー、茶漉し、日付記入用ラベル

<チンキ剤>

  • 保存ビンを無水エタノールで、または煮沸して消毒する(※)
  • 保存ビンにドライハーブを入れ、分量のウォッカを加える
  • 冷暗所に保存。毎日1~2回ときどき瓶を振って、成分の抽出を促す
  • 2週間くらいしたら、ハーブを漉して保存する

漉したハーブは布や紙パックで包んでバスタブに投入。入浴剤に使えます

※【容器の消毒】ガラス製のジャム瓶などが利用できますが、必ず容器が全部浸かるなべなどで約15分間煮沸消毒してください。

【保存法】冷蔵庫なら約1年間保存できます。

<化粧水>

ラベンダーのチンキ剤、5mlを、精製水95mlと混ぜ合わせ、保湿作用のあるグリセリン(※)を3ml程度加えます。
アルコールは有効成分をしっかり取り出してくれる一方で、肌を乾燥させる作用があります。自分の肌に合わせて精製水、グリセリンの量を調整しましょう。

【保存法】遮光ビンに入れて冷暗所に保存します。約3ヶ月を目安に使い切りましょう。

※グリセリン
グリセリンはアルコールの一種で、肌に使うと保湿作用があります。
製品としては石油系とヤシ油など植物由来のものがあります。

ラベンダー(真性)

学名

Lavandula angustifolia

植物分類

シソ科

主な原産国

フランス、オーストラリア(タスマニア)、ブルガリア

抽出部位

花弁と葉

抽出法

水蒸気蒸留

主成分

リナロール、酢酸リナリル、ラバンジュロール

効能

鎮静、鎮痛、抗炎症、癒傷、皮膚細胞活性、
体内リズムの調整、抗菌・抗ウイルス

安全性

光毒性なし

ラベンダー

香りのタイプ: フローラル / 香りのノート: ミドル

ガイドプロフィール

野呂 雅代
ファッションスタイリストの仕事をするかたわら、昨年自宅でアロマトリートメントルームを開設。ヨガ歴6年。チンキ剤作りにはまって何年になるでしょうか。月桃の葉や柚子のたねも私の化粧水には欠かせない身近な材料です。

Shukra

取材協力

グリーンフラスコ自由が丘店

自由が丘にあるグリーンフラスコは、「緑の医学」をテーマに、日本にアロマテラピーとハーブの効用を科学的なデータも重視しながら普及させてきたことで信頼を集めるハーブショップです。

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読者の皆様へ

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