Chapter 01
父親も、叔父も祖父もみんな薬剤師だった
少年時代の夏休みに体験した緑豊かな環境が、今の仕事の原風景かもしれない
「父親も、叔父も、祖父も、みんな薬剤師だったからね。親から言われたわけでもないし、一応白紙から考えてみたけれど、薬学部への進学はごく自然なことだったかな」実家は、東京の下町・千住の調剤薬局。調剤室で遊んでいた林少年の思い出は、毎年夏休みに家族で一か月近くを過ごす千葉の海辺だ。「夏のひと月、仕事をしなくちゃいけない親父を除いたみんなで海の家みたいなところに移り住むわけ。
ちょうどゲームの『ぼくの夏休み』みたいな感じの風景で、海があって、土手があって、緑豊かな環境で、釣りばっかりして遊んでいた。別に小さい頃から植物好きだったわけではないけれど、今思うと、あのゆるい夏休みが、植物療法に関わる自分の原風景になっているのかもしれないね」