Chapter 01
アイルランド、イギリス伝統のハーブカルチャーに育まれて
周りすべては自分の庭。5歳から自分でハーブティーをいれた
ジョン・ムーアは、アイルランドの南、クリスタルで有名なウォーターフォードのとなり村に生まれた。海に近い村の人々は、漁業と農業だけで生活している。母系文化で、女性が力を持っていた。
「祖母は庭で野菜やハーブを育てていました。薬は使わず、病院にもいかず、具合の悪いところがあれば、それに適したハーブティーを作ってくれました」そんな祖母を身近にして、ジョンも5歳からハーブでお茶を入れ、大学時代は自分で栽培したハーブティーを売って学費を稼ぐことができた。
イギリスに引越したのは6歳のとき。新しい家は街中にあったが、すぐ近くに大きな森があり、学校が終わると森で遊んだ。「周りすべてが“自分の庭”。それは、いまでも一緒。森からたくさんの種をもらい、たくさんの種を蒔きました」いまもジョンの一家は、正月に木の種を一人ひとつ埋める。食べ物をもらった自然への年に1度の恩返しだ。フルーツの木を植えることが多いらしいが、どこにどんな木を植えたかは、他の人には秘密にしておくのだという。