Chapter 01
脳内出血も自らのやり方で治癒。治療師になるのは自然な流れだった。
請われて治療を行っているうちに、この道へ
これまで野上はいわゆる治療師としての教育や訓練をどこかで受けたことがいっさいない。治療師を意識して目指したこともまったくなかったという。しかし、自分の手に人とは違う何らかのエネルギーがあることは子供のころから漠然と感じており、広告会社の役員を勤めているころから、知人に乞われて体の不調を治すということがよくあった。
「そんなことをしているうちに32歳位からかな、なんだか相手のことが、すごくはっきり見えるようになっちゃったんだよね。 それで本当はあらゆる体の不調の原因はひもといていくと、その人の考え方にあるから、考え方を変えるのが一番いいと思うようになった。でも、本人にそのことを受け入れる気持ちがないと絶対変われない。それで、逆に俺がまず体を治すことで『受け入れられる』自分になるきっかけをつくってあげられるのもいいかなって」
自分の脳内出血を治した時期からしばらくして、特に気負うこともなく、本格的に治療を仕事にしようと、この道に入ったのは自然の流れだった。