春 × かんじる

暖かい光が差す。4月、新潟県と群馬県にまたがる平標山で。

都会はすっかり春めいてきましたね。
山はといえば、
標高2000〜3000mほどの山だと
まだまだ雪がいっぱい。
天候によっては吹雪く日もあったりで、気が抜けません。

それでも、ちょっとずつ春をかんじます。
冬のあいだ真っ白に閉ざされた世界に光が差し込み、
色と音が取り戻されていくかのような。

山頂からすこし下った樹林帯では、
差し込んだ陽の光で溶けた雪が
木からどさっと豪快に落ちてきたり、
雪解け水のちょろちょろ流れる音や
鳥のさえずりが聞こえてきたり。
締まった雪の上を歩くきゅっきゅっという足音は、
べたっとしたザラメのような雪に変わり、ザクザクした音に。

冬のように寒い山頂から降りてきて、
こうした春のたよりを見つけると、やっぱり嬉しい。
五感が刺激され、からだも喜ぶ。元気になる。

(写真)一面にひろがるフキノトウ

春の今だけかんじることのできるご褒美です。