チンキ剤のアルコール選びで、趣向を変えてみる
キッチンにある材料で手作り
外から帰ったら「手洗い+うがい」という習慣がついたのは幼稚園の頃だったように思います。園庭の砂場で遊んだあと、自分のプラカップを片手に水のみ場に並んでみかんネットに入った石けんで手を洗う、そして水道水でうがいをしてから教室に入る。それが3歳の頃から今なお続いているのですが、ハーブのおかげで大人感覚のマウスウォッシュがそこに加わりました。
アロマテラピーの勉強を始めると、クレイを使った歯みがき粉や精油の効能を利用したシャンプー&リンスなど、実に様々な日用品を手作りします。マウスウォッシュのレシピもずいぶん前に習得済みなのですが、昨年末、偶然にも必要な材料全てがキッチンに揃っていたので久しぶりに作ってみると、香りも口に含んだときのフレーバーも“これ美味しい、好き!”と納得のマウスウォッシュができました。材料はダークラムとドライセージ、ドライタイムの3つだけ。クリスマスディナーやスイーツの材料として、12月に調達して半端に残っていたものなのです。
“食”以外にも活用したいハーブの力
タイムには殺菌作用があり、デオドラント効果も期待できます。セージは、中世では歯みがき粉の成分としてよく使われていたそうで、抗菌、抗ウィルス作用、収れん作用のあるハーブです。もともと食べて美味しいハーブと、香りのよいラム酒の組み合わせで、一味大人っぽいマウスウォッシュ剤が出来上がります。
このマウスウォッシュ、私はかぜやインフルエンザの予防、そして通年では歯肉&口臭ケアにと、多目的に使用しています。うがいに使用する量はコップ1杯の水に対して大さじ1杯未満なのでアルコール臭はさほど気にならず、むしろハーブの清涼感がのどの奥にも届いて“気持ち良い”くらいと感じます。ハーブのチンキ剤といえば、無色透明のウォッカをベースにするのが定番なのですが、アルコールをダークラムにするだけでとても“雰囲気が出る”と思いませんか? 私のサロンにいらっしゃるお客さまにもお試しいただきましたが、“女性は好きですね、この香り!”とうれしいお言葉が返ってきました。
もう飛来が始まっている花粉やホコリの舞う季節に、うがいは欠かせません。意外な美味しい香りのマウスウォッシュ、興味がわいたらどうぞお試しください。
ダークラムのマウスウォッシュ
【材料】
ダークラム 300cc
ドライセージ 大さじ1
ドライタイム 大さじ1
<マウスウォッシュ>
- 1 .ダークラムにハーブを漬けて2週間ほど寝かす
- 2 .1日1回程度、ハーブを攪拌するように瓶を振る。
※コップ1杯の水に大さじ1杯程度で1回のうがい液に。刺激が強い方はお好みで加減してください。
※保存は冷暗所で1ヶ月を目安にしてください。