ぐっすり眠れない悩みに

睡眠は元気の素

夜寝る前、みなさんは何をしていますか? 携帯電話でメールやショッピング、ゲームなどをしていたり、仕事や恋愛、人間関係などについていろいろ思い巡らせたりしていませんか? 実はこうした行動は脳を刺激し、眠りにくい状況を作っています。心身の疲れを解消するためには、睡眠は必ずとらなければいけません。なかなか眠れない、途中で何度も起きる、予定外に早朝に目覚めるなど、一般的に不眠症と呼ばれる症状に心当たりがあれば、毎日を元気に過ごすためにも、深刻な悩みになる前に早めに対処することがおすすめです。
まずは不眠症になるメカニズムを理解し、ハーブやアロマが持つ自然のチカラでいつもの眠りを取り戻しましょう。

カラダのリズム、崩れていませんか?

人間は、「昼間は物事に集中し、夜は神経を休めて深く眠る」という集中と弛緩を繰り返しています。ところが、悩み事を抱えてなかなか眠りにつけなかったり、夜更かしを続けていると、このリズムが崩れやすくなります。カラダに自然のリズムを取り戻すためには、1日の生活にメリハリをつけることが大切。そこで、リフレッシュ効果やリラックス効果の高いハーブとアロマを使って、カラダに正しいリズムを思い出させてあげましょう。

眠る準備ができているかチェック!
質のよい眠りをとるための準備ができているか、生活スタイルをチェックしてみましょう。

□夜、コーヒーや紅茶、緑茶などのカフェイン飲料をよく飲む
□1日中だらだら過ごすことが多い
□しばらく太陽の光を浴びていない
□日常的に夜更かししている
□運動不足だ
□お風呂はシャワーだけ
□寝酒や深酒することが多い
□寝る前にパソコンや携帯の画面を見る時間が長い
ひとつでもチェックがあった人は要注意。ハーブやアロマに頼るだけでなく、生活全体を見直して、規則正しい生活を。

よい目覚め、よい眠りのための環境作り

カラダを自然のリズムに戻すには、朝と夜にハーブとアロマを取り入れ、集中と弛緩という自然のリズムを演出していきます。

Morning/目覚めのハーブとアロマ

・ハーブティー

朝の目覚めにぴったりなのが、さわやかな香りで気分をリフレッシュしてくれるペパーミントティー。ペパーミントひとつまみを200mlのお湯で3~5分蒸らして作ります。香りを楽しみながら飲みましょう。

・芳香浴
集中力を高めるレモンやレモングラスの精油を、ティーカップに入れた熱湯に3滴程度垂らして。蒸気を深く吸い込むことで、脳が活性化します。

レモングラス

スパなどでお馴染み、レモン風のすっきりした香りが脳を覚醒させてくれます。そのパワーは「ドライバーの精油」と言われていることからも歴然。

Night/就寝前のハーブとアロマ・ハーブティー

カラダが冷えて眠れないときはジャーマンカモミール、心身の疲労が激しすぎて中途覚醒してしまうときはリンデンのハーブティーがおすすめ。就寝30分前にひと肌程度まで冷ましたものをゆっくりと飲みます。

ジャーマンカモミールはミルクティーにすると、自然の安定剤と言われているカルシウムがたっぷり入った牛乳との相乗効果で、さらによい眠りが期待できます。まず、お鍋に入れた牛乳200mlに、ジャーマンカモミールをティースプーン山盛り2杯加え、弱火にかけます。沸騰してきたら茶こしでこしてでき上がりです。・芳香浴ラベンダーやオレンジ、ベルガモットなど、リラックス効果があると言われている精油はたくさんありますが、まずはその中から、今一番落ち着くと思う香りをセレクトしましょう。そして、就寝15分前に熱湯を注いだティーカップにその精油を3滴たらして、部屋中に香りを漂わせます。ベッドの中で深呼吸をしていると、知らず知らずのうちに心地よい眠りが訪れてくるはず。

オレンジ

もの悲しい気分のときや寂しいときにおすすめ。柑橘系のオレンジの香りが、心を暖かく包み込んでくれます

アロマバスでリラックス

就寝前にお風呂に入るとカラダが温まって熟睡できるという話はよく聞きますが、入り方にもコツがあるのはご存知ですか?

(1) お湯の温度
人によって感じ方が異なるので一概に何度とは言えませんが、お湯とカラダの境目がなくなる温度がもっともリラックスできると言われています。温度が高くなると逆に目が覚めてしまうので要注意!
(2) 時間
15分程度、全身浴をしてください。全身浴は、浮力が働いてカラダの筋肉が緩むのでリラックスすることができます。
(3) アロマバスにする
芳香浴と同様、その時に一番心地よいと感じた香りの精油をバスタブに3~4滴たらし、手でよくかき混ぜてから入浴します。一般的には、ローマンカモミールやクラリセージ、イランイランなどが適していると言われています。