大雑把な性格の私にも出来た!オリジナル石けん
「石けん、作ったりしないの?」
アロマの仕事をはじめてから現在まで、皆さんから最も多くのご要望をいただきながらも、実は敬遠してきたのが、手作り石けんです。大雑把な性格の私ゆえ、購入先も少なく、劇物指定になっている苛性ソーダを扱うことには、これまでためらいがあったのです。
ちょっとした“うっかり”で、トラブルが起きたらと思うと、長い間「石けんはつくらないの?」という声に耳をふさいできたのですが、昨年から開始したワークショップを機にトライしてみようかな!?と思い立ちました。 それから、色々なレシピを参考にしては、省いて大丈夫と思えるものは割愛し、楽チンに出来て、原材料が安心で、肌にもよいと思えるレシピの石けんを作ることが出来ました。
その種明かしは、グリセリン石けんを使って“溶かして固めるだけ”ということ。これなら苛性ソーダを使う石けんのように、失敗の恐れもなく、乾燥の手間や熟成期間も要りません。出来上がったらすぐに使えるので、ビギナーにはピッタリです。しかし、始めてみると、混ぜる精油や材料によって個性が大きく変化するので、かくいう私もハマってしまい、まだまだ深追いしている最中です。
柚子オイル、はちみつ、豆乳などを加えて、変化を楽しむ
グリセリンは、コスメ製品の保湿剤としても使用されるアルコールの一種です。固形のグリセリン石けん素地は、通販などで容易に入手できます。このグリセリン素地を、湯せんや電子レンジで溶かし、精油をたらして好みの型で固めるだけで、オリジナル石けんの出来あがりです!
あなたは、バスタイムをどんな香りに包まれて過ごしたいですか。まだまだ寒い冬だから温かみのある香りが好まれるのではないでしょうか。私はちょっとアレンジを加えて、昨年の冬に仕込んだユズ皮のインフューズドオイル(浸出油)とはちみつ、豆乳をほんの少し足しています。使用感はしっとりとしてマイルドな、肌に優しい石けんです。インフューズドオイルだけでは、香りに物足りなさを感じたので、はちみつ入りにはユズの精油を、豆乳入りにはジンジャーの精油をそれぞれプラスしてみました。完成品からは、お菓子のように美味しそうな香りが漂い、つい食べたくなってしまうほどです。
グリセリンのオリジナル石けん
【材料】(ユズ皮の浸出油とはちみつの石けん)
グリセリンの石けん素地 約100g
ユズ皮を干して漬け込んだオイル ティースプーン 1.5杯
はちみつ ティースプーン1杯
ユズ精油 5~10滴
【材料】(ユズ皮の浸出油+豆乳の石けん)
グリセリンの石けん素地 約100g
ユズ皮を干して漬け込んだオイル ティースプーン1.5杯
温めておいた豆乳 ティースプーン1.5~2杯
ジンジャー精油 5~10滴
【用具】
湯せんの場合 鍋、耐熱容器、シリコンカップ
電子レンジの場合 耐熱容器、シリコンカップ
<石けん>
1 .石けん素地を約2cm角にカット
2 .耐熱容器に入れ、湯せんにかけて溶かす
※電子レンジの場合は20秒ごとに様子を見ながら溶かす
3 .溶けたら湯せんからはずし、オイルとはちみつ、またはオイルと豆乳を入れて
混ぜ合わせる(ユズ皮を入れる場合はすり鉢で細かくしておく)
4 .荒熱がとれたら精油を加えて混ぜ合わせ、シリコンカップに流し入れ固める
※ここではお弁当用のシリコンカップを2つ重ねて使用しました。