野川を遡るとカフェスローにたどり着く。
NQのオフィスは世田谷区にありますが、野川という
小さな川が近くに流れています。
東京都の地形的に申しますと、学術名「国分寺崖線」というガケ=高台がその名のとおり、国分寺あたりから、東南にかけて伸びており、ガケの西側がいきなりストンと低くなったあたりに、野川がゆるゆると流れているのです。
この流れは、等々力渓谷までつながっているそうです。
カフェスローさんは、その野川の上流にありました。
店の裏側に、小さな野川が流れていたのです。
「おおっ!カヌーで遡ったら、成城からカフェスローまでたどりつく!」
などと一瞬夢想しました。
日本でスロウな暮らしを提唱しはじめた草分け的存在の「環境文化NGO『ナマケモノ倶楽部』」と密接な関係にある、カフェスロー。どんなところか、以前から興味津々だったのです。
ゆったりスペースで、食事のほかにイベントも楽しめる
やってきました国分寺。
なんだかいい雰囲気の街です。
駅から約5分。施設全体で「エコマーケット カフェスロー」といい、
・ カフェスロー
・ スローギャラリー
・ 天然酵母のパン工房 アチパン
・ 自然育児友の会
・ おかげさま市場
で構成されているそうです。
スペースがゆったりしていて、さまざまなイベントが行われています。
スタッフの渡邉さんによると、ここに来たのが2年前のことで、
それまでは、府中のほうにお店があったそうです。
来年でオープンから10年目を迎えるカフェスロー。
「暗闇カフェ」という企画を現在もやっているのですが、それが現在の一大ムーブメントである「100万人のキャンドルナイト」の雛形になったのだそうです。
NQはネットを介して人やムーブメントを紹介しますが、カフェスローさんで感じたことは、
「やっぱり、リアルな出会いがいいね」ということ。
足を運んでみないと、何もわかりません。
着実に、9年間、カフェというリアルな空間を通じて、人と人をつなげてきた
カフェスローさんの活動ぶりに、尊敬のまなざし!です。
カフェスローの楽しみ方
○ ランチタイム 11:30~15:00の毎日
地場の元気な旬野菜とをたっぷり使ったメニューが人気。子ども連れでもゆったりできる。
セサミカレー美味。辛さではなく旨味で納得。
○ ディナータイム (月)(水)(木)17:00~22:00
お酒はもちろん、ご飯も食べることができるそうです。(土曜もあるようです。要確認)
○ 暗闇カフェ
ヴァイオリンや、ピアノ、唄、パーカッションなどの生演奏も楽しめる。
毎週金曜日 18:30~ 暗闇とキャンドルの時間/19:30~21:00
参加費/予約1000円 当日1200円 共に1ドリンク付
○ 音楽ライヴ・トークイベント
平和や環境のこと。そして生演奏。
○ ギャラリー
草木染め、天然素材の衣類。
○ ワークショップ
ヨガ、気功、ベビーマッサージ、マタニティアロマなど多数開催しています。
○ おかげさま市場
自然派のショップは増えましたが、ここは品揃えがとりわけ本格的です。
著書も数多い、島村菜津さんもセレクトに関わっているという、日本各地から厳選されたホンモノが出揃っているので、一見の価値あり。
驚きだったのは、「思いやり生乳」。加熱殺菌することなしに、そのまま飲む牛乳です。
酵素、乳酸菌が死滅していないので、たくさんのメリットがあり、腐敗もしにくいのだそうです。これって、相当に生産現場が理想的な状態でないと難しいことだと思います。すごいと思います。
スロウな暮らしの果実は、勤勉、着実でなければ実りません。
カレーに使われる玄米、もっちり、粒立ちよく、味のよい玄米でした。
こんどこそは、駆け足でなく、「暗闇カフェ」の時間に行ってみようかと。