一日の始動は天声人語と
ほぼ日の『今日のダーリン』で
気持ちいい文章を読んで、こころを動かして、活動する。
トークイベントの抽選に当たったので、
南青山のほぼ日スタジオに潜入。
(毎日、「今日のダーリン」読んでいてよかったな、)
お話上手な気仙沼の漁師、藤田純一さん、斎吉商店の和枝さん、アンカーコーヒーの紀子さん
3人のナビゲーターによるテンポのいい掛け合い。
職人らしい気質な表情と、ひとなつこそうな寛容な笑みが
交互に表れる漁師、藤田さんのお話に引き込まれる。
あの津波で、何万枚とあった養殖わかめのいかだが、7枚になってしまったと、、、
震災後のある日、沖合に流されていた、いかだにくくりついていたロープに
「わかめの胞子がくっいているぞ。」
という知らせをうけて、
「わかめの養殖が再開できた、、」と。
「わしらには、”太平洋銀行”という海がある。なんも心配するこたあない」
何もかも失い、途方に暮れたあの大天災のあとにも、
どんと構えたお父様の言葉が再起のよりどころだったと語る。
そして、漁業の後継者不足の問題にも
「楽しく知恵だして、稼げる職業が海の仕事なんだ」、
そう、親が子どもに明るく背中で伝えれば、
若い者が興味関心持ってくれる、、と。
世界三大漁場(ノルウエー、カナダ沖、三陸)のひとつが気仙沼にあるとは知らなかった。
生きたわかめが茶色で、湯通しすると緑色になるとも、
三陸外房の海でもまれた、新わかめしゃぶしゃぶが肉厚すぎて、磯の香りがプンプンすることも。
ほたての貝柱は繊維にそって、縦切りでたべるほうが、食感良く、甘さが響きわたるなんて、
海の人からでないと、聞けない。
小気味よくほたてを、捌く手つきをみているだけで、
「美味しい」を確信させてくれる信頼感ってなんだろう。
帰り道、クリスマスムードが漂う、高級レストランが
並ぶ表参道を歩いても、
鮮やかな緑色のわかめの味
だけ思い返していた。
萌葱色(もえぎ色)と形容したいほど、美しいわかめ。
新鮮な海産物ごちそうさまでした。
あーー
雲丹も、浴びるほど
食べ尽くせるんだろうな、、
気仙沼、底なしの魅力をたたえている沼、、。