「アレルギー・炎症誘発体質」という一言の重さ。

ナチュラルクエストを編集する際に、よりどころとしている書籍・文献が多数あるわけですが、その中でも不可欠なのがこの「アレルギー・炎症誘発体質の真実」(後藤日出夫著)理工図書です。

サブタイトルに「あなたが知らない化学物質汚染食品の恐怖」とあるように、食品の世界で、便利さと引き換えに使用されている身体に毒性を持つ化学物質について網羅的、詳細、学術的に解説してくれている本です。初版は2011年ですが、現在話題になっている「危険な油」についてはもちろん、重金属、様々な化学物質、食品添加物についてもくまなく扱い、なぜ危険なのかを詳しく説明してくれます。

著者の後藤日出夫さんは、略歴を見ると、米国の大手化学メーカーで研究に従事されていた方のようです。
そして、米国生活で慢性疾患にかかり、薬漬けの日々を長く過ごしたと書かれています。

しかし、科学者としての探求心を発揮され、最新の医療の知見を調査研究し続けた末に、「食の恐ろしさと重要性」を痛感し、独自の食事療法を完成、数十年来にわたる疾患を全て完治したといいます。

著作は、けっこう本格的です。生理学、医学用語のオンパレードなのですが、全体としてはとても整理されており、著者の熱意が感じられるので素人でもなんとか読み続けられます。お勧めです。

後藤日出夫さんの著書、他にも興味深いタイトルが並びます。
「海馬」については、昨日のNHKでも、ストレスとの関連で解説されていました。

『女性の9割が 鉄マグ欠乏症』

『脱認知症宣言 薬では治せない脳萎縮――分子化学が教える「海馬」救出法』
『お医者さんにも読ませたい「片頭痛の治し方」』

『医者は口にできない 病院治療で糖尿病がよくならない本当の理由』