「シェ・パニース」40周年の本

真っ赤な表紙のこの本は、米国カリフォルニア、バークレーにあるレストラン「シェ・パニース」の40年の歴史を記録したスペシャルな書籍です。中を開けると素晴らしい写真とイラストがふんだんに使われ、アリス・ウォーターズの考えがあますことなく表現されています。

「シェ・パニース」=Chez Panisse.は、バークレーの地元紙で料理コラムを書いていた、アリス・ウォーターズが開店したレストランで、朝摘みの野菜、果物、水揚げしたばかりの魚介類を当日すぐ調理して出すスタイルで人気をたちまち集めました。

レストランを成功させたアリスは、「Edible Schoolyard(食べられる校庭)」という食育プログラムを始めました。自分たちで育てた野菜、作物を自分たちで料理して食べるこのプログラムは、アメリカ全土の初等教育に取り入れられつつあります。

日本でもまだお目にかかれないこの赤い書籍を見せてくれたのは、ナチュラルハウスで活躍の後、固定種、在来種の野菜、作物の普及と、有機農産物のプロデュースを手がけている、「ウォーマーウォーマー」の高橋一也さん。

東京の片隅に、カリフォルニア・バークレーの自由闊達で、伸びやかな風が吹き込んできました。